令和元年度
第61回全国公立学校教頭会研究大会
大分県公立学校教頭会 研究部長 汐見 美樹
【シンポジウム】
・テーマ「身近な環境との関わりを通じ持続可能な社会の担い手となる子供の育成」
・コーディネーター 小林圭介氏(滋賀県立大学名誉教授)
・シンポジスト 勝山浩司氏(一般財団法人教職員障害福祉財団専務理事・事務局長)
今関信子氏(児童文学作家)
小林 徹氏(オプテックスグループ株式会社 代表取締役相談役)
はじめに小林氏の「地球という有限な器の中で持続可能な社会を築いていかなければならない」という話から始まり,それぞれのシンポジストの方が話をつないでいった。「より広い世界で遊ぶことのできる子供にするには,直接的な体験活動をたくさんすることが必要である。その上でその体験をもとに本を読み,さらに広い世界に行くことができる。「体験」がこれからの社会を生きるために必要となる「生きる力」につながる。」といった話であった。「教頭としてどうあればよいか」ということについては教頭の3つのワーク「フットワーク・ネットワーク・チームワーク」が必要ということ。「童心を忘れるべからず。種をまき,育てなければ,果実は実らない。」という言葉が印象的であった。
【分科会】
・第1A,第1B,第2,第3,第4,第5A,第5B,第6,特Ⅰ,特Ⅱに分かれてのレポート発表等,グループ討議を行った。くわしくは各分科会報告参照。
【研究のまとめ及び記念講演】
・各分科会の報告の後に記念講演が行われた。
・講師 今森光彦 氏 (写真家)
・演題 「琵琶湖水系の美しい自然」
講師の今森氏は,自然と人との関わりを「里山」という考え方のもと,写真を撮り続けている。その美しい琵琶湖や琵琶湖に住む生きもの,琵琶湖に関わる人々の姿が写った多くの写真を見ながら,琵琶湖の自然の素晴らしさについての講演だった。
第61回全国公立学校教頭会研究大会(滋賀大会)の報告書です。
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令和2年度 中央研修大会報告
令和3年2月8日 大分県公立学校教頭会 会長 藤澤 裕治
- 開催期日 令和3年2月5日(金) 13:30~16:30
- 会 場 オンライン研修(大分県公立学校教頭会事務局)
※ネットワークを活用したリモート形式。 - 対 象 者 全国公立学校教頭会・副校長会会員
- 内 容
- ①開会行事 13:30~13:45
- ②基調講演 13:45~14:45
-
- 演題「新しい生活様式に対応した学校の取組~カリキュラム・マネジメントを中心に~」
- 講師 甲南女子大学 教授 村川雅弘 氏
- 将来を予測(災害、感染症等)した資質能力の育成。アクティブラーニングを実現するためにカリキュラム・マネジメントの充実を図らなければならない。そのためにも「目標」と「方法」のベクトル合わせが必要。→「ピンチをチャンスに!」
- PDCAサイクルによる学校のグランドデザインづくりが大切になる→授業分析の重要性。
- コロナ禍でのカリ・マネ→学校一丸の感染症対策、生徒の自分事としての共有化、子どもの学びへ
- GIGA構想実現のカリ・マネ→めざすものは何か…どんな力を子どもにつけるのか。
- 地域のカリ・マネ→小中連携の合同研修にて9年間の総合学習の見直しなど。
- GIGAと関連づけた「1人学び」の力の育成を!
- ③シンポジュウム 14:50~17:00
- テーマ「GIGAスクール構想に向けた学校の取組」
- ○コーディネータ
- 徳島県上坂町立高志小学校
- 校長 中川 斉史 氏
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○シンポジスト
- 横浜国立大学教職大学院
- 教授 野中 陽一 氏
- 新潟市教育委員会
- 指導主事 片山 敏郎 氏
- ④質疑・応答交流等
※それぞれの立場から具体的な報告、提案等が行われ、活発な意見交換が行われた。
白倉氏… 現場のICTの課題及び期待と不安。教頭業務の増大化。救世主か負担か…。校内連携が重要。 片山氏… 新潟市教委の取組報告。6万人の児童生徒を10人で担当。教職員全員を取り残さない取組。 日常的に使用され、教育効果を上げることが重要になる。 野中氏… 海外での取組の紹介。教科の中でスマホの活用。いつでも自由に使い、持ち帰りも可→キーボードスキルが高まる。ICT効果をめざした授業ではなく、試行錯誤しながらICTを活用。 - →教師にとっては「わかりやすく教えるため」学習者にとっては「自分の学びを充実させるため」。
- →ICT器機利用について失敗を恐れない。道具を身体になじませることが大切。
- →地域人材の活用。自分自身のアップデートが大切。
- ⑤閉会行事